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すべての始まり、2013年1月23日付・江戸川区教育委員会からの「補食廃止通知」実物は 【 ここ 】 にあります。【 この記事 】 とあわせて一読がおススメです★

(3/14追加)公開質問状(請願書)に対する、江戸川区教育委員会の回答は【ここ】【この記事】とあわせてご一読を。

2013年10月18日

★拡散希望・お声募集!★江戸川区すくすくスクール(学童クラブ)保護者の方へ 【すくすくスクール(学童クラブ)に預けて、あなたは安心して働けていますか?】


本年4月より、江戸川区のすくすくスクール学童クラブで「補食」が提供されなくなって以来、当会では様々な保護者の声を耳にしてきました。

特に4月から8月ごろにかけては、「なんとか子どもたちに、アメ玉一個、おせんべい一枚でも、口にさせてやりたい!」との思いで、区内各地の複数の学童クラブ保護者が、各々のすくすくスクールにおいて、「おやつ自主運営」のための様々な働きかけを江戸川区に対して行ってきました。

しかし江戸川区はそのすべてを「分け隔てなく」等の理由により認めず、いま現在、保護者による「おやつ自主運営」は一切実現していません。

そして、その中でつながった多くの保護者達の中に、いま、挙がっている声があります。

それは「これは、単に“おやつ”だけの問題ではないのかもしれない」という声……
江戸川区の「すくすくスクール(学童クラブ)」そのものへの不安、疑問の声です。

これは、ここにこうして集まった私たちだけが、たまたま抱いている不安や疑問なのだろうか?
そんな思いを、この件に関わって以来、ずっと持ち続けています。

そこで当会では、実際の利用者(過去の利用者を含む)の方々の、すくすくスクール(学童クラブ)に対する生のご意見、お考えを、教えていたけないだろうかと考えました。


◆利用者の本当の「気持ち」を、目に見える形に

すくすくスクールを利用している(していた)皆さんに、
お願いです。

・「すくすくスクール(学童クラブ)」は、
 わが子を預けていて良いと思える、
 安心して仕事を続けられる場所ですか?

・利用していて、不安なこと、疑問に思うことはありますか?

・こんなことがあった、こんな対応があったなど
 具体的事例があれば、教えてください。 


江戸川区に就労証明を提出している「学童クラブ登録」の方はもちろん、「すくすく登録(一般登録)」で利用されている方でも、もちろん構いません。

またお立場上、大変難しいとは思いますが、すくすくスクールで働いておられるスタッフの方からのご意見も、お待ちしております。

お声は、下記までメールでお送りください。
gakudo.hoshoku@gmail.com

取りまとめの関係上、できれば2013年10/24(木)までにお願いします。
もちろんその後でも、大歓迎です。

ご意見はもちろん、匿名で構いません。
ただ、「学童登録か、一般(すくすく)登録」か、「現在の利用者か、過去の利用者か」など、お書き添えいただけると、助かります。

メールの内容を当会外部に出す際は、個人や学校の特定は絶対にできないようにいたします。

どうか、よろしくお願いいたします。

これは、江戸川区が主体で行うアンケートでは決して表面化することのない、利用者の生の声です。いただいたお声は何らかの形でまとめ、江戸川区に届けたい、そう考えています。

当会の人間は、皆さんと同じ、いち保護者です。すくすくスクールに対して不安や疑問を抱いたまま、わが子を預け、仕事をしています。これからの江戸川区の子ども達が、心身ともに満たされ安心して放課後の生活を過ごせるよう、そして親たちが安心して働けるよう、できることを見つけて、少しづつでも前に進みたいと思っています。


◆私達の抱いた不安や疑問、実際の事例とは。

23区内の学童保育で「おやつ」を出さない区は、江戸川区だけです。

またすくすくスクール(学童クラブ)の職員について、江戸川区は過去10年間、「常勤指導員(正規職員)」を、新規に採用していません。新規採用は、非常勤職員、臨時職員のみです。

あくまで一例ですが、例えばこれらの事象は、現在のすくすくスクール(学童クラブ)の「」に、どういう影響を与えているのでしょうか?

こんな保護者の声がありました。

「学童クラブの連絡ノートが、“一年生のみ”となってしまった」
「今年から夏休みの“お昼寝タイム”がなくなった」
「すくすくスクールの部屋で、日常的にアニメなどをテレビで流していると聞いた」
「テレビの音が気になって宿題がやりづらいと、子どもが言っている」
「勉強がしたいのに、狭いすくすくホームルームに子どもたちが多く、うるさくて勉強できないと学童を辞めた子が何人かいる」

そして、「すくすくスクール学童クラブに預けては、安心して働けない」と、仕事を辞める、正社員から短時間のパートに転職する、また民間学童保育に子どもを移す(※)……そういった母親も、決して少なくない数で存在していることがわかりました。
※民間学童保育の利用料金は月~金で月額5~6万円のため、経済状況により利用できる人は限られます。

疑問に感じた当会では、学童保育に関して記載している「児童福祉法」をひも解いてみました。

すると、児童福祉法6条の3第2項で「放課後児童健全育成事業(注:学童保育のことです)とは、小学校に就学している児童であって、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業の終了後に児童更生施設等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業をいう。」と書かれています。

なるほど。確かにその通りです。だから学童「保育」なのです。

しかしいま、すくすくスクールの学童クラブの子どもたちには、「食」はもちろんのこと、学習、休息などの、「生活の場」としての環境が用意されていないのではないか……? 

そんな疑問をいま、私達は抱いているのです。


「学童だからと言って配慮は不要。
  あくまで”分け隔てなく”」 という江戸川区

実は、10月に開催された江戸川区・教育委員会で、区内のある保護者が、陳情書という形を通して、「すくすくスクール学童クラブの子どもたちには、食、勉強、休息などの”生活の場”が用意されていないのではないか?」という問いかけを行いました。

これに対して、江戸川区・教育委員会のトップである「教育長」が、次のように回答しました。

「……(この保護者は)学童クラブとすくすくは別でしょ? だから配慮してほしい」ということが言いたいのだろうが、『生活の場』というのは、私達はすくすくを立ち上げた時点で、今までの学童クラブとは違って、共に過ごす。遊びもあれば生活もある。そこで過ごすということ、一般の子と分け隔てなく過ごすことで、学童クラブ登録の子どもの生活圏がひろがった。地域の方と関わって生活体験ができるということ。『学童クラブの子どもなんだから(配慮が必要でしょ?)』という視点にたった陳情は、受け入れがたい」
※傍聴者のメモと記憶による書き起こしのため、一言一句正確ではありません。

さらに、こうも言っています。
「……すくすくスクールにおける学童保育のありかたについては、『全体として現場では問題ないので、今のかたちでよいのではないか』」と。

-- * --  -- * -- -- * -- 

お読みいただき、ありがとうございました。

すくすくスクール(学童クラブ)利用者の皆様のご意見を、お待ちしております。
どうかよろしくお願いいたします。

ただ、もしかすると、これもまた今までのように、徒労に終わるかもしれません。
それでも、一人一人の「思い」を集めて形にできれば、現状を変えることができるかもしれないと、望みを持っています。

先日のアエラの記事においても、おやつのことを主として取り上げつつも、記事の最後には学童保育の「質」を問いかける一文でペンを置いています。

「『……預けていてよかったと思える環境だったから、仕事も続けられた』
(江東区に住む44歳の自営業女性)
 おやつをきっかけに、子ども目線で考えた居場所づくりを。
 大人の行動力、そして知恵と工夫が求められている。」

お声は、下記までメールでお送りください。
gakudo.hoshoku@gmail.com
ご協力、どうか、どうかよろしくお願いいたします!

2013年10月16日

「おやつはナシ」でいいの? 「AERA」10/21号に、江戸川区の学童補食廃止の記事掲載

お久しぶりです。
色々お伝えしたい新しい情報があるのですが、今日はまずこちらから。

ご覧になった方も多いと思いますが、10/12(土)発売、朝日新聞社刊「AERA」10/21号に、江戸川区の学童保育のおやつ廃止の件が記事として掲載されました。



「子どもに罰を与えられているよう――。おなかが空いた子どもに我慢をさせる日々に、働く親たちが悲鳴を上げている。」

記事はこういった書き出しで始まります。そして、

① 適量は栄養面でも大切
② 2事業一体運営が背景
③ ”分け隔て”ない対応
④ 子ども目線で居場所を

以上の4項目で、他区の事例も交えながら、江戸川区の学童保育が抱える問題を浮き彫りにしています。

①「適量は栄養面でも大切」では、この問題のそもそもの発端である「教育委員会からの、予告も説明会もナシの突然の補食廃止通知」に書かれていた廃止理由……「補食で子どもが肥満になっている」に対して、おそらく書かれたものでしょう。
※以下リンクは、当ブログ内関連記事へのリンクです。

その補食廃止通知とは下記、
 2013年2月5日  はじまりは…教育委員会からのお手紙

そして、「補食で肥満」を江戸川区が主張し始まったのは、どうやら昨年秋ごろからでした。
 2013年2月23日 見てみよう!議事録★廃止理由「補食で肥満」はここから?

こうして、「補食で肥満」を主張する江戸川区に対して、当会は「公開質問状(請願書)」にて、その理由を問合せました
 2013年2月22日 【質問先行公開①】お願い答えてえらいひと!「補食必要性の判断基準について」

しかし数週間後、区長名で帰ってきた回答は、当会の質問に対して直接答えるものではありませんでした。下記の回答を、ぜひご覧ください。
 2013年3月6日 【回答来ました】公開質問状(請願書)の回答公開!

着目すべきは、この回答で補食廃止の理由として、従前に主張して来た「肥満」などには一切触れていないことでしょう。

そして新たに、「遊びと学びの時間を途切れさせないため」「すべての児童に分け隔てなくするため」という文言が登場しました。

アエラの記事では、学齢期の子どもの適切なおやつの必要性を、栄養学の専門家(大学教授)の意見をいただきながら説いています。その中で、決して「栄養摂取」だけではない「生活の場」としての学童で、おやつが「ほっとする時間」であるという、情緒面での大切さにも触れています。

続いて、②「2事業一体運営が背景」、そして③「”分け隔てない対応”」において、廃止の背景には、自治体の待機児童解消のための「全児童対策事業(←すくすくスクールもこれ)があるとしています。学童保育の待機児童数が多いことが問題になっている昨今、全児童対象にすれば、数字上の待機児童は「0」になるからです。

記事は最後に、④「子ども目線で居場所を」にて、生活の場としての学童保育の大切さを訴えて結んでいます。

生活の場。学童”保育”であること。

おうちに誰かいて「すくすく」に「遊び」に来た児童とは違い、学童っ子は帰ってもおうちに誰もいません。(だからこそ、保護者は区に就労証明書を提出して学童登録を行ない、月額4,000円の学童費用、月額1,700円の補食費用を支払っていました。)そして、そこで過ごす時間が長い学童っ子だからこそ、過ごす時間の「質」が大切であると、多くの保護者は考えます。

この考え方は、いまの日本の、国家としての考えでもあります。昨年8月に成立した「子ども・子育て支援関連3法」でも、女性の就労支援等の観点などから、学童保育の充実が必要であると謳われています。

時を遡り平成15年、江戸川区において従前の「学童保育」が、「すくすくスクール」という、全児童対象の事業になってから、江戸川区の学童はどうなったでしょうか?

「分け隔てない」「平等」という視点の元、「おやつ」をはじめ、学童児「生活の場」としての様々な要素が失われて来たのは、江戸川区の働く親はご存じのとおりです。ここは「補食問題」を扱う会ですから、あえて書いていませんが、他にも失われた学童「保育」の要素は、いくつもあります。

実は板橋区においても、来年度から区内11校において、学童保育と放課後対策事業の一体化が発表されたそうです。そして再来年度には区内全校で実施するとか。そして一体化後は、「学童のおやつは17時」になるとの情報もあります。

すくすくスクールも、そうでした。江戸川区が全児童事業を導入しようとしたとき、学童の保護者は心配しました。「学童クラブ」が、「すくすくスクール」に一体化されることで、学童クラブの質が低下する方向に変わってしまうのでは? と。

疑問を抱く保護者に対して、当時の江戸川区は、「学童の質は確保するから」と説明(約束)し、一体化を進めました。そして初年度は1校で、2年後にはすべての江戸川区立小学校で、すくすくスクールに一体化されました。

そしてどうなったかというと…? あとはご存じのとおり。「おやつ」の時間は「3時や4時」から「5時過ぎ」になり、そして平成25年から「廃止」です。

その理由は、当初は「肥満」「アレルギー」「食材廃棄の無駄」でしたが、数か月して「平等に」「分け隔てなく」「遊びと学びを中断するのは好ましくない」と変わっていきました。いまもその主張は、変わらないようです。

板橋区でも、江戸川区が歩んだ道と、全く同じことが起ころうとしているのを、感じます。

最後に、平成25年7月9日に開催された「江戸川区教育委員会」の議事録から、引用しましょう。

この発言は、区内のある保護者が教育委員会に提出した「 陳情第4号 夏季休暇中における学童登録児の補食持参についての陳情」に対して、教育長からなされたものです。
※会議録全文はこちら


全体がみんな同じような環境で過ごせるようなこと」。
とのことです。

これが、江戸川区の考え方です。

本陳情の顛末について、詳しくは下記をご覧ください。
2013年8月10日 【おやつ自主運営への道】File No-001
 「せめて夏休み中だけでも、おやつの持参を認めてほしい…」

AERA10/21号は、先週の土曜発売でしたので、書店などには在庫のないところもありますが、Amazonなどではまだ売っています。ぜひお手に取ってのご一読をお勧めします。

ありがとうございました。