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すべての始まり、2013年1月23日付・江戸川区教育委員会からの「補食廃止通知」実物は 【 ここ 】 にあります。【 この記事 】 とあわせて一読がおススメです★

(3/14追加)公開質問状(請願書)に対する、江戸川区教育委員会の回答は【ここ】【この記事】とあわせてご一読を。

2013年10月16日

「おやつはナシ」でいいの? 「AERA」10/21号に、江戸川区の学童補食廃止の記事掲載

お久しぶりです。
色々お伝えしたい新しい情報があるのですが、今日はまずこちらから。

ご覧になった方も多いと思いますが、10/12(土)発売、朝日新聞社刊「AERA」10/21号に、江戸川区の学童保育のおやつ廃止の件が記事として掲載されました。



「子どもに罰を与えられているよう――。おなかが空いた子どもに我慢をさせる日々に、働く親たちが悲鳴を上げている。」

記事はこういった書き出しで始まります。そして、

① 適量は栄養面でも大切
② 2事業一体運営が背景
③ ”分け隔て”ない対応
④ 子ども目線で居場所を

以上の4項目で、他区の事例も交えながら、江戸川区の学童保育が抱える問題を浮き彫りにしています。

①「適量は栄養面でも大切」では、この問題のそもそもの発端である「教育委員会からの、予告も説明会もナシの突然の補食廃止通知」に書かれていた廃止理由……「補食で子どもが肥満になっている」に対して、おそらく書かれたものでしょう。
※以下リンクは、当ブログ内関連記事へのリンクです。

その補食廃止通知とは下記、
 2013年2月5日  はじまりは…教育委員会からのお手紙

そして、「補食で肥満」を江戸川区が主張し始まったのは、どうやら昨年秋ごろからでした。
 2013年2月23日 見てみよう!議事録★廃止理由「補食で肥満」はここから?

こうして、「補食で肥満」を主張する江戸川区に対して、当会は「公開質問状(請願書)」にて、その理由を問合せました
 2013年2月22日 【質問先行公開①】お願い答えてえらいひと!「補食必要性の判断基準について」

しかし数週間後、区長名で帰ってきた回答は、当会の質問に対して直接答えるものではありませんでした。下記の回答を、ぜひご覧ください。
 2013年3月6日 【回答来ました】公開質問状(請願書)の回答公開!

着目すべきは、この回答で補食廃止の理由として、従前に主張して来た「肥満」などには一切触れていないことでしょう。

そして新たに、「遊びと学びの時間を途切れさせないため」「すべての児童に分け隔てなくするため」という文言が登場しました。

アエラの記事では、学齢期の子どもの適切なおやつの必要性を、栄養学の専門家(大学教授)の意見をいただきながら説いています。その中で、決して「栄養摂取」だけではない「生活の場」としての学童で、おやつが「ほっとする時間」であるという、情緒面での大切さにも触れています。

続いて、②「2事業一体運営が背景」、そして③「”分け隔てない対応”」において、廃止の背景には、自治体の待機児童解消のための「全児童対策事業(←すくすくスクールもこれ)があるとしています。学童保育の待機児童数が多いことが問題になっている昨今、全児童対象にすれば、数字上の待機児童は「0」になるからです。

記事は最後に、④「子ども目線で居場所を」にて、生活の場としての学童保育の大切さを訴えて結んでいます。

生活の場。学童”保育”であること。

おうちに誰かいて「すくすく」に「遊び」に来た児童とは違い、学童っ子は帰ってもおうちに誰もいません。(だからこそ、保護者は区に就労証明書を提出して学童登録を行ない、月額4,000円の学童費用、月額1,700円の補食費用を支払っていました。)そして、そこで過ごす時間が長い学童っ子だからこそ、過ごす時間の「質」が大切であると、多くの保護者は考えます。

この考え方は、いまの日本の、国家としての考えでもあります。昨年8月に成立した「子ども・子育て支援関連3法」でも、女性の就労支援等の観点などから、学童保育の充実が必要であると謳われています。

時を遡り平成15年、江戸川区において従前の「学童保育」が、「すくすくスクール」という、全児童対象の事業になってから、江戸川区の学童はどうなったでしょうか?

「分け隔てない」「平等」という視点の元、「おやつ」をはじめ、学童児「生活の場」としての様々な要素が失われて来たのは、江戸川区の働く親はご存じのとおりです。ここは「補食問題」を扱う会ですから、あえて書いていませんが、他にも失われた学童「保育」の要素は、いくつもあります。

実は板橋区においても、来年度から区内11校において、学童保育と放課後対策事業の一体化が発表されたそうです。そして再来年度には区内全校で実施するとか。そして一体化後は、「学童のおやつは17時」になるとの情報もあります。

すくすくスクールも、そうでした。江戸川区が全児童事業を導入しようとしたとき、学童の保護者は心配しました。「学童クラブ」が、「すくすくスクール」に一体化されることで、学童クラブの質が低下する方向に変わってしまうのでは? と。

疑問を抱く保護者に対して、当時の江戸川区は、「学童の質は確保するから」と説明(約束)し、一体化を進めました。そして初年度は1校で、2年後にはすべての江戸川区立小学校で、すくすくスクールに一体化されました。

そしてどうなったかというと…? あとはご存じのとおり。「おやつ」の時間は「3時や4時」から「5時過ぎ」になり、そして平成25年から「廃止」です。

その理由は、当初は「肥満」「アレルギー」「食材廃棄の無駄」でしたが、数か月して「平等に」「分け隔てなく」「遊びと学びを中断するのは好ましくない」と変わっていきました。いまもその主張は、変わらないようです。

板橋区でも、江戸川区が歩んだ道と、全く同じことが起ころうとしているのを、感じます。

最後に、平成25年7月9日に開催された「江戸川区教育委員会」の議事録から、引用しましょう。

この発言は、区内のある保護者が教育委員会に提出した「 陳情第4号 夏季休暇中における学童登録児の補食持参についての陳情」に対して、教育長からなされたものです。
※会議録全文はこちら


全体がみんな同じような環境で過ごせるようなこと」。
とのことです。

これが、江戸川区の考え方です。

本陳情の顛末について、詳しくは下記をご覧ください。
2013年8月10日 【おやつ自主運営への道】File No-001
 「せめて夏休み中だけでも、おやつの持参を認めてほしい…」

AERA10/21号は、先週の土曜発売でしたので、書店などには在庫のないところもありますが、Amazonなどではまだ売っています。ぜひお手に取ってのご一読をお勧めします。

ありがとうございました。

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